東京タワー

私はもともと読書が苦手であったが、経営者となってからはそうも言っていられず、
自己のボキャブラリーを増やすために読書することを心がけるようになった。

昨晩、一冊の本をやっと読み終わった。
リリー・フランキーさんの「東京タワー」である。

知っている方は、「何、今頃?」と思われるかもしれませんが、
私も、この本を買ったのは昨年末であった。
しかし、完全に言い訳であるが、最近は家に帰り食事・風呂を済ませてベットインすると
本を開いた途端に寝てしまう日々が続いていた。
そんなことで、450ページ位の本を読むのに4ヶ月もの月日を費やしてしまったのです。
やはり、まだまだ読書は苦手のようだ...。

この「東京タワー」を読んで、私のなかの古の記憶が蘇ってきた。

まず、本のなかではオカンが好きな相田みつをさんの本「おかげさん」のなかの詩が登場しますが、
私たちの結婚式の際に、媒酌人をしてくれたフジワ地所の加藤社長が祝いの言葉として朗読して
くれたのも「おかげさん」のなかの詩であった。

そして、
幼少時代の母親とのやりとり。
病弱な私への母の看病。
料理の上手な母。
無愛想な父親とのぎこちない会話。
頼もしい祖母。
この先やりたいことがみつからない学生時代の自分。
など、さまざまな記憶が...。

この本は、評判どおり自然に泣ける本であった。
やはり、男は特にだが母親ネタに弱いものだ。
読む前から、最後にはオカンが死んでしまうことが分かっていて読んでいるわけで、
ページをめくるごとに切なく苦しい気持ちになってくる本だった。
親、とくに母親の死とは、リリーさんと同様に何よりも恐ろしい事かもしれない。
母親とはそれだけ大きな存在である。

私は、親の都合で子供のころに母親と別々に暮らすこととなってしまった。
忘れもしない、小学校6年生になる前の春休み3月31日のことだった。

しかし、私が小学校2年生に上がった直後に大病を患ってから、
入院中の半年間と通院の1年半の間、母からは人並み以上の愛情を十分にもらっていたので
決して悲観するようなことはなかった。

よく、日常の会話の中で「男は皆がマザコンだよね。」なんていう会話があるが、
少なくても私はまったく否めない話である。
今でも母親の作った料理が食べたいという衝動にかられるし...。

「親は、親孝行をしようと思った時にはもういない。」

なんて、寂しく悔しい思いをしないように、先ずは今の仕事をもっともっとがんばって、
徐々にでも親孝行をしていきたいと考えさせてくれる1冊でした。

編集長:石井秀雄

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 東京タワー

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.shonandai-life.com/bin/mt-tb.cgi/497

コメントする